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英語成語用例辞典 by James T. Keating

こちらも、辞典、とありますが、読み物としてとても興味深い内容になっています。

セクションが、よりよい言い回し、誤解を招く表現、似ている後の区別、無駄な繰り返し、なくてもよい言葉、間違えやすい用法、に分かれて説明がされています。

例えば、なくてもよい用語、とかだと、

as you know、という言葉は割と使われがちだと思いますが、この時点によると、削除すべきだ、とあります。読み手が知っている場合はもちろん不要で、知らないことだったとしても、「知っているはずだ」、と決めつけた言い方なので悪い印象を与える、と説明されています。そして、「Perhaps you/we may know...」ならよいとあります。

なくてもよい単語は、よく巷で聞くけれど・・、という表現が多く説明されていて、as a matter of factや、in my opinion, I belive/think... など、ほかにもいろいろありますが、それに対して、これは削除する、これは不要、過度に使われすぎ、つけなくても意味が通じる、または、XXに置き換える、など、端的に厳しい突込みがあり、クスっと笑えるような書きぶりです。

よりよい表現のところでは、例えば、mak changes, make a decision など、やたら名詞を使いたがる人がいますが、そういった点についても、弱い書き方なので、動詞一語、それぞれ、change、decide、に書き換えたほうがよい、や、

if and when、については、(これもよく耳にしますが)、ifとwhenは、どちらか一つだけ使うほうがよい。whenは確実性を表し、if は不確実性を表すので、どちらも当てはまる状況はありえない、とあります。

似ている語の区別でも、principal(主要な、校長、責任者)/principle(主義、原理)、persecute(宗教上の理由で迫害)/prosecute(起訴、告訴する)、など、そうだった~、と思えるものや、

他にも、文法的な観点からの説明もあり、よりよい英語英文を書くためのヒントが詰まっています。ちょっとした空き時間におすすめの読み物です。使わないと英語も忘れてしまうので、あ~、そういえばそういうルールだった、と見直したり、自分の英語表現がいつも同じな場合も、ほかにもいくつかの言い換えも載っているので、表現を増やす場合にも役立ちますね。

久々に読み返しましたが、面白いですね。カバーがあったはずでしたが・・