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Just Mercy by Bryan Stevenson ~ 「黒い司法」で映画化

黒人で弁護士のBryan Stevenson氏のノンフィクションです。個人的には、Ted Talkでのスピーチを先に聞いていて、その後、本も出されていることを知って、さらに、その本が映画化されていることを知りました。映画の邦題だと、「黒い司法」、となるんですね。(タイトルをつけるのもなかなか難しいですね。)

アメリカでは、罪を犯して収監される割合が非常に高い国で、黒人の1/3人が収監されると言われているほどです。差別が根強く残っているアメリカで、ニュースなどでも報道されている通り、司法の場面でも同じで、そう言った問題に対して、正義・真実を追求して、人種による不平等をなくすことに取り組んでいる弁護士です。

本の内容としては、Walterという黒人が、白人女性を殺害したとして、きちんと捜査されることなく、逮捕、起訴、有罪、そして死刑判決を受けたというもので、そのWalterの死刑判決を覆すことに尽力する話がメインとなってます。最終的に、死刑判決は取り消されるものの、長年にわたって収監されていたことや、元死刑囚といった周りからの目などもあり、その後の人生取り戻すことはなかなか難しいといった、やりきれない部分も残ります。(ちなみに、結局、真犯人は捕まっていないとかで、、黒人のWalterを犯人と断定したが故、捜査もちゃんと行われず、真犯人はのうのうとしていることを思うと、本当に正義って、、と思いますね。真犯人は、白人の有力者とか有力者の子供とか関係者なのかとか、色々想像してしまいます。)

 

英語としては、法律用語がやはり出てくるので、そのまま読み飛ばすと気持ち悪かったり、重要な単語だったら困る、と思い調べながら読んだのと、内容が重いのと、300ページほどあるので、読むのに少々時間はかかってしまいました。