ブッククラブ & more 〜 洋書(日本語の本も)の紹介と英語の勉強法 〜

おすすめの本(洋書も日本語も)や海外ニュース、英語表現や英語勉強法を紹介しています

The absolutely true dairy of a part-time Indian by Markus Zusak ~ アメリカ先住民居留地からの旅立ち〜

The absolutely true diary of a part-time Indian

内容も興味深く、英語のレベルもそれほど高くなく、あっという間に読めました。現在の先住民の問題を14歳の男の子の目線で書いてあります。彼の先住民としての苦労やアイデンティーと、それでも、この貧困から抜け出し、世界に飛び出していく話です。

アメリカインディアンが、いつもアルコールで人生がダメになっているのを見て、この居留地に居続けてはダメだと。
インディアン達からは、裏切り者、のような扱いを受け、白人社会からは、インディアンなのに、とバカにされていましたが、彼の頑張りを見ていくうちに、応援してくれるクラスメートや、最後には、インディアンの大親友とも再び友情を取り戻す話です。
インディアンが、いかにアルコールのせいで、人生をダメにしているか、白人の友達は、今まで数えるほどしかお葬式に行ったことがないのに、自分は、両手でも数え切れないほどのお葬式に行っている、その90%以上が、アルコールが原因だというくだりは、まさに現実そのものだと、考えられさせました。
居留地に居続けるのは、刑務所にいるようなものだと、自分は道を切り開いて、頑張る、という決意をしていき、インディアンの大親友に一緒に来ないかと最後話す場面には涙が出そうになりました。