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暗い…of mice and men by John Steinbeck

邦訳もあり映画化もされており、物語の詳細についてネットを調べればいくらでも出てくるので、細かいあらすじは割愛しますが・・

 

それにしても、内容が暗すぎますよね、、暗い、、読後もかなり引きずるというか、考えさせられる内容です、フィクションとはいえ。(嫌いではありませんが)

 

動労働者のGeorgeとLenny、いとこ、と物語の中では言っていますが、精神的な障害を持つLennyをGeorgeが見捨てられずに農場から農場へと渡り歩き、2人の夢は、小さくてもいいから自分の農場を持ち、家畜を飼って、農作物を育てて、それから、ウサギを飼う、というそんな夢ですが、、(そんな夢みんな持ってるけど、叶うわけない、って話の中でも言われてたりして・・)

農場には、仕事で手を失った老いたCandy(だからずっとここで働かせてもらってるんだと)や、黒人のCrooks(黒人というだけで、馬小屋に寝泊まりさせられ、でも、博はあり、でも、黒人だからって、誰も彼の言うことを聞いてくれない、、)、仕事熱心でチームへの気配りも忘れないSlimや、農場のオーナの息子のCurleyとその嫁(あまりにも女性という感じの)、etc. 

今だったら、Lennyは病院や治療受けたり、カウンセリングを受けたり、いろいろなサポートが受けられるはずなメンタルな状態ですが、物語の中では、純粋であるけれども、その精神的な障害故に、いろいろなトラブルを起こして、Georgeとともに農場から農場へ行かざるを得ない状態、という、なんとも過酷な日々。

本自体は短く、あっという間に読めますが、最初に感じたのは、登場人物がスラングを多用していて、話し言葉がそのまま文章に載っていて、ちょっとびっくりしました。最近の本にはあまりない感じだったので。

dammとか、bastard、gotta tell you、awready(already) 、ingのgは省略されていたり、spen' (spending)、tellin' (telling)、an' (and)、etc. etc. 発音通りに文字になっているものも多くて、意味は分かるのですが、文学の中で、あえてそういう書き方をしているのでしょうね。

 

 

恥ずかしながら、John Steinbeck氏の本はこれが初めてでしたので、次は、「The Granpes of Wrath」(邦題:いかりのぶどう)を読んでみたいと思います。