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The Midnight Library ~選んでない人生を生きてみたら・・~

邦訳でも、「ミッドナイトライブラリー」、と、そのままのタイトルがつけられてることを最近知りました。
女性主人公、Nora、が人生に失望して自殺を図ったら、不思議な図書館で目が覚めて、そこで、自分が選んでない人生が見られるという本があって、Noraは、自分がかなえられなかったり、自分が選んでこなかった様々な選択をした場合の、別のバージョンの人生を生きてみる、という話です。

その中には、恋人のDanとともにイギリスの田舎でPubを経営する(けどDanの裏切りが発覚)、友達の誘いでオーストラリアに移住する(友人の不幸)、有名なバンドとして売れている(弟の悲劇)、子供頃なりたかったものの一つの氷河学者となっている(知識がなくあたふたしているところが笑える・・)、オリンピックの水泳選手になっている(父親の夢だったが、、母が)、素敵な家庭を築いている(何か違う・・)、、でも、ひとつが良くても、その中で何か別の不幸や、現実世界とは別のことが起こっていたりして、元の人生と比べると全てすべてしっく来ず、また図書館に舞い戻る・・というものです。


最終的に図書館が崩れて・・最後はよくあるエンディングですが、途中いろいろな人生を生きてみて、でも、どれを選んだとしても、何らかの別の苦悩がやはりあったり、そうだよねぇ・・、全てパーフェクトなんてやっぱりあり得ないよね、今の自分の人生を一生懸命生きるのがいいのなぁ・・といったところに落ち着くのかもしれません。

(個人的には、氷河学者なんて素敵!と思いましたが。)

 

別の人生に飛んで行った時の目覚め方が、ここはどこ?今何してるの?と、周りにばれないように慌てて、その時の自分になりきっている風なところも笑えました。

 

話としては、以前読んだ、垣谷 美雨 さんの「リセット」をちょっと思い出しました。

(こちらもとても面白かったです。細かいところを忘れてしまったのでまた読もうかなぁ~)

The Midnight Library by Matt Haig 
本を買って読んだのですが、実物がどこかに行ってしまいました。

英語としては、そこまでは難しくないかもしれませんが、長さとしては、正直ちょっと長いかもしれません。