1980頃の作品で、児童文学の賞も取得しているこの本。
大富豪のSam Westing氏の遺産をめぐり、16人の遺産相続候補達が、Sunset Towersというマンションに功名?に集められ、2人ずつのグループに分けられて、遺産を争う、という内容。しかも、この16人の中にSamを殺害した犯人もいるようで。
この16人は、女子中学生や、中華料理屋の一家、掃除婦、裁縫の仕事をしている女性に、ドアボーイに、男子高校生に・・彼らがさりげなくこのマンションに集められる話のところから、何?なに?何が起こるの?という感じで、一人一人の人生みたいなものも途中で語られたり、全然接点がなさそうだが、みな何かしらSam氏と関係があるようで。
途中2人ずつに組み分けされて、遺産獲得のためのキーワードが渡されて、謎解きを行う部分は、正直このキーワードは何を意味するのかちょっと難しかったけれど(邦訳を読みたかったけれど・・・入手できず。。)
このキーワードの解明も、いまいち、グループによって、ほんとに遺産狙う気あるの?というような、グループによって温度差あり(笑)、そこらへんも、なんだか、意味不明な、なんとも緩い遺産争い。
キーワードはおいておき、途中そのマンションでいろいろ事件やらなにやらおこり、でも、最後の終わり方は、感動というか、納得の終わり方でした。