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洋書で読む「クララとお日さま」KLARA AND THE SUN

Never Let Me Goに続き、こちらも読んでみました。

まだKazuo Ishiguro氏の著作は読むのがこれで2冊ですが、前回読んだものと同様に、テーマが重く(良い意味で)、色々考えさせられる小説でした。

未来のアメリカが舞台で、人工友人のAF(artificial friend)のKlaraを、病弱なJosieが購入する、というところから話が始まります。

身勝手な人間達と、誠実なロボットのKlara。

Klaraが購入された理由や、病弱なJosieが元気になって(それは良かったですが)Klaraがもう不要になるところや、Josieには姉がいたけれど亡くなってしまった理由や、liftedされていない子供達(Josieの親友というか子供頃の恋人のRick)に対するJosieの母親の態度や、AIに職を奪われてロボット反対派(って言っていいのかな)の人間や、今となっては普通ですが、オンラインで勉強する子供達や、色々なテーマが凝縮されていました。

最後、Josieは良かったけど、なんだかモヤモヤする感じ。でも読み応えあり、こんな簡単な言葉でしか表せないですが、すごい小説でした。

 

英語は、全体的にはそこまで難しくないものの、ところどころ、どう訳せばいいんだろう?という単語がいくつか出てきて、oblong(ipadのようなもの?)、lifted (上げられた?←後から、genetic editingとの説明あり)、substituted(交代させられたの?)、Cooting Machine(煙突とかついていて、一体何?)、community(特別な意味をもたせてるのかも)、box(どう訳すんだろう・・)、など、最初は意味が分からず、読み進めるうちに、多分こういう意味なのかな、となんとなく想像しながら読み進める、という感じでした。

Klaraが異常に太陽を崇めているところ(太陽光で動いているから)は分かったとして、pollutionのところや、結局、Josieが治るためにKlaraが色々やっていたこと(Cooting machineを破壊しようとしたり、太陽との契約があるとか言っていたけれど詳細は明かされず)との関係性は、読み取れませんでした(難しい・・)。

Klara and the Sun by Kazuo Ishiguro

でも、テーマとしては結構好きかも。また別の作品を読んでみたいです。