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Kazuo Ishiguro氏のNever let me go ー生まれた時から決められた人生

ノーベル賞受賞されて、数ある作品のなかで、どれか一冊読んでみたい!とずっと思っていました。

1990年代のイギリスが舞台で、CATHという31歳の女性が物語りの主人公で、過去を語っていきます。hailshamと言う場所にある隔離されたような寄宿舎で育った自分と2人の友人。

 

最初の方は、なかなか話の展開が読めず、carer(介護者?誰の?)、donor(意味はわかるとしても、いわゆるドナー?)guardian(後見人?)、possible(自分のもとになった人?それとも、自分の将来?)、など、この解釈でいいのかなぁ?、辛抱して読み進めていくうちに色々衝撃的な内容が分かって来ます。

clone?、子供は産めないとか、completeするとか(donorとして全うすること?)、考えれば考えるほど、何が起こっているのか、なんで、みんなその人生を受け入れてるのか?、実験台みたいにされてるのに逃げ出さないのか?批判を受けてプロジェクト(施設)がなくなってるのに、なんでそんな事続いているのか?

疑問はたくさんありますが、フィクションですが、こんな事本当にあったら怖い…、色々考えさせられる話でした。

 

英語じたいはそれ程難しくないですが、普通に分量はそれなりにあって、核心にせまるまでもなかなか長いので、読むのに時間はかかりました。

でも、すごい衝撃的で、さすがという内容でした。他の作品もぜひ読んでみたいです。