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1984 by George Orwell

ラダーシリーズで出版されているものを読んだので、だいぶ、簡単な用語で短くまとめられた内容でしたが、内容としては、なかなか難しいし、ショッキングというか、第二次世界大戦後の世界を描いていて、思想や言動が統制された、支配体制への反論ができないように、そういった、思想を持たないような言語が作られ、体制に有利なように、過去を書き換えるような仕事を、主人公はしています。

詳細は色々なところで語られているので、省略しますが、主人公、Winstonは、支配体制に疑問を持ちながら、それに反する思想を持っていて、同じような女性、Juliaと出会って、付き合うような形になりますが、、

結局、信じていた人の裏切りに会い、反体制の思考を持っていることがばれて、Juliaともども投獄・・。最終的に当局側の様々が拷問や洗脳にあって、Winston自身も、その信じているものを失ってしまって、最後は、体制側を信じながら亡くなるという(しかも、それに疑問も持たない心理状態)。

超強大な体制があったら、個人の信仰なんて、あっという間につぶされてしまう(そうしないと生きていけない)という世界。著者はこれを、1950年ごろに出版していることがすごいです。